ビットコインはバブルじゃなくギャンブル 市場拡大時の期待値は大きい
ビットコインはバブルじゃなくてギャンブル
ビットコインなど仮想通貨はバブルだ、投機だ、ギャンブルだと批判されています。
オランダのチューリップバブルを超える価格上昇は確かにバブルかもしれません。
今後に進化した仮想通貨が現在の法定通貨の円やドル、 ユーロにとって替わる可能性もゼロではないでしょう。
バブル崩壊後に仮想通貨の価格は低位で安定して逆に通貨として使いやすくなるかもしれません。
仮想通貨がバブルかどうかは崩壊する瞬間まで誰も判定できません。
ただ、現時点で仮想通貨が投機(ギャンブル)だとの指摘は正しいでしょう。
では、仮想通貨は割に合わないギャンブルなのでしょうか。
仮想通貨はギャンブルと考えれば価格変動は小さい
仮想通貨の価格が急落すると大手メディアがこぞって「投機に過ぎない」と批判します。
株式市場や為替市場の参加者も「ボラティリティー(価格変動)が大き過ぎる」と言います。
12月22日には1日で価格が29%急落、リーマン・ショックでの日経平均の下落(11%)やイギリスのEU離脱投票時のポンドの対円の下落(15%)など歴史的な価格変動を超えました。
投資の対象であれば3割の急落は歴史的な出来事かもしれません。
ただ、ギャンブルであれば何も驚くことはない。
競馬やパチンコで1日に10万円使い、負ければゼロ円。
ビットコインが1ヶ月で3倍になったとしても競馬で考えれば単勝3倍の勝負に過ぎない。
ギャンブルは負ければ手元資金が10万円でも100万円でもゼロ円になる。
仮想通貨をギャンブルと認めれば価格変動は異常ではありません。
市場拡大時の期待値大、市場縮小ではショートも
日本には公営のギャンブルとして競馬や競輪、宝くじがあります。
総務省によれば、これらの還元率は競馬など公営競技が74.8%、サッカーくじ49.6%、宝くじ45.7%です。
パチンコやスロットは負けた人たちの資金で業界が成り立っています。
仮想通貨では取引所に払う手数料などがあるため、普通に考えれば還元率は100%を切ります。
ただ、市場が拡大している過程においては全員が勝てるため還元率は100%を超えるでしょう。
「今後も市場が拡大するか(新規に参加者が増えるか)」をどこまで読み切るかが仮想通貨のギャンブルの基本原則とも言えます
もちろん、市場が縮小する場面では還元率は50%どころではなく、負けが必死のギャンブルになる。
その場面でもショート(売り)から入ることで稼げる可能性も残る。
もっとも、仮想通貨の投機的な現状を危険視して各国の政府が厳しい規制をかけてくる可能性は十分にあります。
政府がどうやって動くかを読むのは仮想通貨市場にとって重要な要素でしょう。
仮想通貨のギャンブルの基本ルールはどのコインを選ぶか
仮想通貨のギャンブルのルールはどのコインを選ぶかです。
今後に使われる将来性があるか、大手の取引所で取り扱いが開始されるか、大企業との提携が始まるか。
これらの思惑を元にして仮想通貨の価格が変動していきます。
どのコインを選ぶのかというギャンブルは、ただ数字を選ぶだけのルーレットよりは頭脳戦の要素がでてきます。
ビットコインが上がるのか、イーサリアムか、リップルか、ビットコインキャッシュか、それとも他の仮想通貨(アルトコイン)か。
先を読もうとしているのは日本人だけでなく欧米やアジアなど世界各国の人々。
仮想通貨市場は世界中の人間が参加するギャンブルという未知の領域に達しているように見えます。
投資の世界では「投資は自己責任で」と言われます。
競馬やオートレース、宝くじやサッカーくじなどギャンブルは投資以上に自己責任の世界であり、仮想通貨市場に参入する人には相応の覚悟が必要になるでしょう。